#
by novalis666
| 2005-03-31 01:24
| 不可能性の問題
[承前]
根源的な否定性である根源無が否定されることによって存在することは断定される。
この断定を基盤にして存在の明証的自明性は肯定的に定立されている。
しかしそのことによって、根源無は隠蔽されてしまう。
存在は断定性である。
断定性は第二の否定性であるが、それは存在が否性に定位することとしてはじめて自己成立させるという意味においてポジティヴ(積極=定立的)な否定性である。
それは無自体を抹消し隠蔽する存在論的原抑圧であるということができる。それは通常の肯定/否定の双対に先行する定礎的否定である。
それは否を安定させ、否への定位によって、その否を根拠化し、「無くは無いこと」の消極的受動態を「存在すること」の積極的能動態へと転覆せしめるような根源的なポイエーシス(存在の製作=詩的創作)である。
more
根源的な否定性である根源無が否定されることによって存在することは断定される。
この断定を基盤にして存在の明証的自明性は肯定的に定立されている。
しかしそのことによって、根源無は隠蔽されてしまう。
存在は断定性である。
断定性は第二の否定性であるが、それは存在が否性に定位することとしてはじめて自己成立させるという意味においてポジティヴ(積極=定立的)な否定性である。
それは無自体を抹消し隠蔽する存在論的原抑圧であるということができる。それは通常の肯定/否定の双対に先行する定礎的否定である。
それは否を安定させ、否への定位によって、その否を根拠化し、「無くは無いこと」の消極的受動態を「存在すること」の積極的能動態へと転覆せしめるような根源的なポイエーシス(存在の製作=詩的創作)である。
more
#
by novalis666
| 2005-03-31 01:21